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医療費が増加傾向にある現在、我々ができることは何か

テレビや新聞などで、「日本の医療費は増加傾向にある」という話はよく耳にされるでしょう。厚生労働省の「平成28年度 国民医療費の概況」によると、平成28年度では、42兆1381億円であり、前年度の42兆3644億円に比べ、2263億円、0.5%の減少になっているそうですが、ここ50年間のデータを見てみると、とてつもない勢いで増加してきています。財源は、公費や保険料、患者さんの一部負担金であるのです。さてこれの何が問題かというと、少子高齢社会となった日本には、65歳以上の方が全人口のうち59.7%おられますが、その方々にかかる費用は高く、それを支える若い世代がいないことです。一人当たりの医療費は1年間で、65歳未満が18万3900円、65歳以上が72万7300円となっています。したがって現在の日本では、限られた財源の中で、どうすれば皆が良い診療を受けられるのか、考えなければならなくなってきました。そこで注目されているのが、セルフメディケーション税制です。これは、スイッチOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるというものです。スイッチOTC医薬品とは、病院でしか処方されなかった医薬品が、処方箋なしで買えるようにされた医薬品のことです。この制度を利用し、わからないことは薬剤師と相談しつつ、医療費削減に貢献できるといいですね。

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